4G

Android活用サイトAPPmaxの用語解説コラム「今さら聞けない!スマホ用語」。今回解説するのは「4G(3.9)」だ。

激化するスマートフォンの2011冬-2012春の新機種商戦に、大きな変化が現れてきている。
これまで新機種商戦の焦点は、主にマシンスペックや機能面が中心であったが、今シーズンはそれらにプラスしてモバイルブロードバンドとよばれる「4G」への対応が大きな注目を集めている。

現在のモバイル通信の主力「3G」の次なるステージである「4G」とはいったいどのようなものなのか。来年(2012年)以降は、4G時代に入ることこからも知っておかないと損をすることもありそうな知識だ。

■おさらい記事:「3G回線」とは何が「3」で何が「G」なのか?【今さら聞けない!スマホ用語】

■「4G」と「3.9G」って違うの?
4G回線とは、国際電気通信連合(ITU)が定めた通信規格に準拠する通信システムのこと。わかりやすくいえば、有線インターネット回線の光ファイバー並みの通信速度を移動環境で実現する高速な通信方法だ。具体的にはLTE-AdvanceやWiMAX2といった通信規格が4Gとなる。

LTEやWiMAXはもともと3G回線を応用して開発した技術であるため、「3.9G」と呼称されていたが、ITUによって「4G」と呼称してもよいと発表されている。

厳密には、現在のLTEやWiMAXは「3.9G」なのだが、4Gとして提供できることから、日本のモバイル通信も4G時代に入ったといってもよい。

■ドコモ、au、ソフトバンクの規格、通信速度
ドコモ、au、ソフトバンクはそれぞれ2011年秋に行った新機種発表会で、「4G」に対応した通信サービスの発表を行った。採用している通信規格とサービスを紹介しよう。

ドコモ:Xi(クロッシィ)


Xiロゴ
通信規格:LTE
通信速度:下り最大37.5Mbps、上り最大12.5Mbpsを計測(一部の屋内施設では下り75Mbps、上り最大25Mbpsを計測)
サービス開始:モバイルルータは2011年6月に発売済み。Xi対応スマホは2011年11月より順次発売予定。
特徴:高速通信に加え、低遅延が特徴であるため、オンラインゲームや動画ストリーミングでのクオリティが高い。Hulu、JOOKY、Qik ビデオといったXi対応コンテンツに注力し、オリジナルコンテンツが充実している。
懸念点:Xiのサービスエリアは都市部とトラフィックが集中する地域を優先して提供していくと言及しており、今後、提供エリアを全国に拡大する予定だが、サービスの質を落とさずに全国展開を達成するにはまだ時間がかかると予想されている。

★「Xi」に関する記事:5倍高速で遅延しない?「FOMA」から「Xi」で変わるモバイル

au:WiMAX


WiMAX
通信規格:WiMAX
通信速度:下り最大40Mbp
サービス開始:2011年4月にWiMAX対応スマートフォン「HTC EVO WiMAX」を発売。2011年冬モデルも、11月よりWiMAX対応機種が順次発売予定。
特徴:サービスエリアの人口カバー率95%超の高さと、基地局から基地局への通信切り替え(ハンドオーバー)がスムーズに行われるところが特徴。「HTC EVO WiMAX」でのWiMAXの利用は現時点で安定しており、4G回線のエリアカバー率と通信品質で一歩リードしていると言える。
懸念点:au無線LANアクセスポイントのバックボーンにWiMAX回線を利用したことから、突発的なトラフィック集中が発生した際の対応に不安がある。2011年の台風上陸時に、ほぼ1日回線が不通となったトラブルもあり、懸念材料のひとつとなっている。

★「WiMAX」に関する記事:auが声高にアピールする「WiMAX」の基礎知識

ソフトバンク:Softbank 4G


Softbank 4G
通信規格:TD-LTE(TDD方式を採用したLTE)
通信速度:下り最速110Mbps、上り最大15Mbps
サービス開始:2012年2月以降にモバイルルータ「Softbank 101SI」が発売予定。スマホ対応するかどうかは現時点で未発表。
特徴:下り速度はXi、WiMAXを引き離す110Mbpsとなっている。下りと上りの通信を同時に行うTDD方式を採用した「TD-LTE」に対応するのは国内初となる。
懸念点:Xi、WiMAXが既にサービスインしているのに対し、Softbank 4Gはまだ本サービスがスタートしていないので、実用的な検証ができていない。移動中、屋内、通信混雑時などに通信品質が保てるかが課題となりそうだ。

★「Softbank 4G」に関する記事:“最速戦争”をぶっちぎる「Softbank 4G」の本当の価値は?

■4Gになっても快適になるとは限らない?全キャリア共通「データオフロード」問題
よく、データ通信は道路交通状況に例えられることがある。この場合、通信するデータが「車」、回線が「車線の数(道路の幅)」となる。4G回線は大容量のデータ通信を想定しているが、モバイルデータ通信量はスマートフォンの普及で加速度的に増えている。このため4G回線が登場しても回線の「渋滞」、つまり繋がりにくかったり、通信速度が落ちてしまったりするケースも引き続き発生することが懸念されている。

この状況を回避するために、各キャリアともにひとつの通信網にアクセスを集中させない「データオフロード」対策が今後の課題となっている。

記事執筆:久野 太一


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